ロココ美術(スペイン)

ゴヤ 日傘
《日傘》 1777年 ボストン美術館(アメリカ)

スペインで栄えたロココ文化は、ゴヤの初期の作品に見られます。

ゴヤというとロマン主義の作家として知られますが、初期ロココ風の作風で評価されて宮廷画家となっています。

ゴヤによる王室のためのタペストリーの下絵「スペイン風の雅宴」と呼ばれています。

ゴヤ

フランススコ・デ・ゴヤ
Francisco Goya

1746年3月30日~1828年4月16日
スペイン

ベラスケスと並ぶスペイン最大の画家。ロココで評価され宮廷画家へ。社会批判や挑発を含むテーマも手掛ける。代表作のほとんどは聴力を失った晩年のもの。

王室のためのタピストリー下絵

El cacharrero ゴヤ タピストリー Le Marchand de vaisselle

El cacharrero  Le Marchand de vaisselle
1779年  油彩・キャンヴァス
259×220㎝ 
プラド美術館(マドリード)

スイング

《El columpio》
1779年 油彩・キャンヴァス
260×165㎝ 
プラド美術館(マドリード)

ゴヤ

《Blind Man’s Bluff》
1789年 油彩・キャンヴァス
269×350㎝ 
プラド美術館(マドリード)

《着衣のマハ》

ゴヤ 着衣のマハ

1795-1980年頃 油彩・キャンヴァス
プラド美術館(マドリード)

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《カルロス4世の家族》

ゴヤ カルロス4世の家族

1800年 油彩・キャンヴァス
280×336㎝ 
プラド美術館(マドリード)

国王一家の集団肖像画

《マドリード、1808年5月3日》

ゴヤ マドリード、1808年5月3日

1814年 油彩・キャンヴァス
266×345㎝ 
プラド美術館(マドリード)

フランス軍によるスペイン民衆の虐殺の様子。
戦争の不条理や巻き込まれた人々の苦しみを描いています。

ゴヤは40代の時、病で聴覚を失い内向的な傾向を強めていきます。

独立戦争を機に描かれた作品では、不安な心情を描き、晩年に暮らした「聾者(ろうしゃ)の家」の壁には、内面性が強く表れた14枚の連作「黒い絵」を描いています。

《我が子を食らうサトゥルヌス》

ゴヤ 黒い絵 我が子を食らうサトゥルヌス

1819-1823年 油彩・キャンヴァス
146×83㎝ 
プラド美術館(マドリード)

《魔女の夜宴》

ゴヤ 黒い絵 魔女の夜宴

1821-1823年 油彩・キャンヴァス
140.5×435.7㎝ 
プラド美術館(マドリード)

ロココからは想像もつかない変化ですね…

【参考図書】
知る、わかる、みえる 美術検定4級問題[入門編 introduction] 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2019
続 西洋・日本美術史の基本 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2018
増補新装 カラー版 西洋美術史 高階秀爾監修 株式会社美術出版社 2021
この絵、誰の絵? 100の名作で西洋・日本美術入門 佐藤晃子著 株式会社美術出版社 2019
366日の西洋美術 (366日の教養シリーズ) 瀧澤秀保監修 株式会社三才ブックス 2019

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