1510-1511年 フレスコ
500×700㎝ ヴァチカン宮殿・署名の間
ラファエロの最も有名な絵画の一つですね。
ローマ教程ユリウス2世からの依頼で制作された壁画です。
総勢50人を超える古代の学者たちの姿が描かれています!
中心の2人
指を天に向けているのがプラトン(顔はレオナルド・ダ・ヴィンチがモデル)
その隣がアリストテレス(著書ニコマコス倫理学を持っている)
前方中央で、頬杖をついているのがヘラクレイトス(顔はミケランジェロがモデル)
左手前、ノートに何やら書いているのは、ピタゴラス
柱の青い服の哲学者は、ギリシャのエピクレス。(幸福とは精神の喜びを追求することと説いた)
鎧をまとったマケドニアのアレクサンドロス大王
向かいあって指を広げているのが、哲学者ソクラテス
古代エジプトの女性数学者のヒュパティア
右下、コンパスで描いているのは、数学者のユークリッド(幾何学の父)
後ろ向きで地球儀を持っているのは、天文学者のトレミー(宇宙の中心に地球があると説いた)
天球技を持つのが、ペルシャの預言者ゾロアスター
当時27歳だったラファエロ本人も、控えめに顔をのぞかせてます♪
ニッチにも ミネルヴァ(学問の化身)と、太陽神アポロ(理性と調和の神)……などなど、他にもたくさんです。
この作品に偉大なる先人たちを登場させることで、最大の賛辞を贈っています。
どんな会話が飛び交っているのでしょうね~✨
ラファエロ・サンツィオ
Raffaello Sanzio
1483年4月6日-1520年4月6日
イタリア
ダ・ヴィンチやミケランジェロの表現を吸収して、ルネサンスを代表する巨匠へ。
ヴァチカン宮殿・署名の間
【参考図書】
瀧澤秀保監修『366日の西洋美術』株式会社三才ブックス 2019年
佐藤晃子著『この絵、誰の絵?』株式会社美術出版社 2019年
【参考URL】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%86%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%81%AE%E5%AD%A6%E5%A0%82 2022年2月27日閲覧