《画家のアトリエ》
1855年 油彩・キャンヴァス
361x598㎝ オルセー美術館(パリ)
描いたのは、19世紀フランスの写実主義を代表する画家、
ギュスターヴ・クールベ
1819年6月10日-1877年12月31日
1836年(62歳頃)
神話や聖書の物語ではなく、身近な現実をありのままに描き、人間の本質に迫りました✨
《画家のアトリエ》は、クールベを中心に
右側に詩人や友人を、
左側にさまざまな階級の民衆を描いています。
この作品が描かれた1855年は、第1回パリ万国博覧会が開催された年です✨
(日本では江戸時代、日露和親条約調印の年です。)
もうひとつの代表作、
《オルナンの埋葬》
1850年 油彩・キャンヴァス
315x668㎝ オルセー美術館
名もなき農民の埋葬を、幅6m以上の大作に仕上げています!
参列しているのは等身大の人々。50人ものオルナンの村人たちです。
《画家のアトリエ》の5年前に描かれた作品です。
クールベは、この2つの大作をパリ万博に出品しようとしたものの、歴史画を頂点とするサロンから展示を拒絶されます。
その抗議としてクールベは、万博会場の近くで個展を開催!
見たままを描き、生きた芸術をつくり出すというレアリスムを宣言し、自らの芸術を世に問いました。
これが美術史上初めての「個展」 といわれています✨
【参考図書】
366日の西洋美術 (366日の教養シリーズ) 瀧澤秀保監修 株式会社三才ブックス 2019
芸術教養シリーズ6 盛期ルネサンスから十九世紀末まで 西洋の芸術史 造形篇II 水野千依編 株式会社幻冬舎 2013
知識ゼロからの名画入門 永井龍之介監修 株式会社幻冬舎 2016日閲覧