4級 過去問/Q.72
運慶等慶派仏師
1203(建仁3)年 檜寄木造・彩色
H840㎝ 東大寺(南大門)奈良 国宝
わずか69日で造り上げられています。
寄木造(各部を別々に彫って組み合わせた技法)による分業で、短期制作が可能だったんですね。
(Q.70に出てきましたね。鳳凰堂の本尊《阿弥陀如来坐像》も寄木造でした!)
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4級 過去問/Q.73
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4級 過去問/Q.74
京都の龍安寺(りょうあんじ)の石庭は「枯山水」の代表例です!
「枯山水」(かれさんすい)とは、水のない庭で山水の風景を表現する庭園様式。白砂や小石を水面に見立て、模様で水の流れを表現したりしています。
25x10mのこの空間には、白砂と15の大小の石が配置されています。どの位置から眺めても、必ずどこかの1つの石が見えないようになっているそう!? すべて見える位置があるとか!?
本来日本庭園は、水を得られる場所に築くものでしたが、この枯山水様式が登場して、応仁の乱の後の復興期、京都で盛んに造られています。
龍安寺は、細川勝元によって1450年に創建。
応仁の乱(1467-1477)によって焼失後、勝元の子、細川政元(まさもと)と、僧の特芳禅傑(とくほうぜんけつ)によって、1499年に再興されています。
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京都 創建778年
開基 延鎮(えんちん)
懸造り(かけづくり)日本古来の伝統工法
(格子状に組まれた木材同士が支えあって、崖などでも耐震性の高い構造が可能)
奈良 創建607年
開基 推古天皇・聖徳太子
670年火災で焼失
708~715年に再建
現存する世界最古の木造建築物群
京都 創建1397年
開基 足利義満(室町幕府第3代将軍・尊氏の孫)
1950年 放火により焼失
1955(昭和30)年 再建
金箔を貼った三層の楼閣建築(ろうかくけんちく/2階建て以上の建物)
一層は 寝殿造 ここは金箔なし
二層は 書院造
三層が 禅宗様式(ぜんしゅうようしき)
禅宗様式とは大仏様(だいぶつよう)が装飾的になったもので、「花頭窓(花灯窓)」(かとうまど)や、屋根の反りが特徴です。
【参考図書】
知る、わかる、みえる 美術検定4級問題[入門編 introduction] 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2019
続 西洋・日本美術史の基本 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2018
増補新装 カラー版日本美術史 辻惟雄監修 株式会社美術出版社 2020