美術検定4級 過去問/Q.1~5(原始・古代の美術)

この黄金のマスクは誰のためにつくられたもの?
①  ハトシェプスト女王
②  トゥト・アンク・アメン(ツタンカーメン)
③  ラムセス(ラメセス)2世
④  クレオパトラ
出典:美術検定実行委員会・編『美術検定4級問題集-アートを楽しむ』 (株)美術出版社 2019  p.54
ツタンカーメン
Roland Unger, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/27/CairoEgMuseumTaaMaskMostlyPhotographed.jpg

BC1355頃(テーベ・王家の墓出土)
金・貴石・ガラス・ファイアンス
54×39.3㎝ エジプト考古学博物館(カイロ)

答え ②トゥト・アンク・アメン(ツタンカーメン)


ツタンカーメン
は、第18王朝(紀元前14世紀)の王。

1922年、王家の谷にある墓で、黄金のマスク他多くの副葬品が、ほぼ完全な形で発見されました。
死亡推定年齢18~19歳。
病死と言われていますが、他殺説もあります。

4級 過去問/Q.2

エジプト、ギザの大ピラミッドのかたわらに、古代エジプト神話の怪物を表した巨大な像があります。その怪物の名前は?
①  ケンタウロス
②  グリフォン
③  ケルベロス
④  スフィンクス
出典:美術検定実行委員会・編『美術検定4級問題集-アートを楽しむ』 (株)美術出版社 2019  p.54
スフィンクス
MusikAnimal, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d3/Great_Sphinx_of_Giza_May_2015.JPG
73×19×H20m 石灰岩
答え ④ スフィンクス


人間の頭部とライオンの身体を持つスフィンクスは、ファラオ(王)あるいは神を守護する存在。

全長73.5m、高20m、幅19m で、一枚岩からの彫り出しとしては世界最大の像です。

メソポタミアやギリシャ神話にも登場し、翼を持った姿や上半身が女性の形であらわされることもあります。

EliziR, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/7f/Nazlet_El-Semman%2C_Al_Haram%2C_Giza_Governorate%2C_Egypt_-_panoramio_%2827%29.jpg
ギザの大スフィンクス
Hedwig Storch, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c0/Great_Sphinx_of_Giza_0909.JPG
ギザの大スフィンクス
Most likely Hamish2k, the first uploader, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6c/Egypt.Giza.Sphinx.02.jpg

4級 過去問/Q.3

ギリシア時代に建てられたこの建物の名前は?
① コロセウム
② パルテノン神殿
③ アンコール・トム
④ ペルセポリス
出典:美術検定実行委員会・編『美術検定4級問題集-アートを楽しむ』 (株)美術出版社 2019  p.54
パルテノン神殿
Steve Swayne, CC BY 2.0 , via Wikimedia Commons
答え ② パルテノン神殿


アテネのアクロポリスに立つパルテノン神殿。

床面31x69.5m 46本の大理石造りです。

この神殿のすごいところは、直線がひとつも使われていないこと!
床の中央部は少し高く、柱の中心もわずかに膨らんでいます。

どこもかしこも微妙に曲線を描いていて、それがむしろ人の目に錯覚をおこさせ、本当の直線より美しくえるよう計算されていると…

当時最高の彫刻家といわれたペイディアス指導のもと建設されています。

他の答えも参考までに!

コロセウム
コロッセオ
FeaturedPics, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/de/Colosseo_2020.jpg
 ローマの円形闘技場
アンコール・トム
アンコール・トム
Dmitry A. Mottl, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/24/Prasat_Bayon_2014.JPG

アンコール・ワット寺院の北にある城砦都市遺跡(カンボジア)

ぺルセポリス
ペルセポリス
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Persepolis001.jpg

4級 過去問/Q.4

この作品は発見された場所にちなんだ名前で呼ばれていますが、それはどこ?
①ミロ(ミロス)島
②クレタ島
③キュクラデス諸島
④コルシカ島
出典:美術検定実行委員会・編『美術検定4級問題集-アートを楽しむ』 (株)美術出版社 2019  p.54
ミロのヴィーナス
Livioandronico2013, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c2/Front_views_of_the_Venus_de_Milo.jpg

紀元前2世紀末 バロス大理石
H202㎝ ルーブル美術館(パリ)

答え ① ミロ(ミロス)島


《ミロのヴィーナス》ですね。

1820年にエーゲ海の小さな島、ミロ(ミロス)島で発見された、ギリシアの愛と美の女神アフロディテ(ヴィーナス)。

右足に重心をかけて軽く身体をひねった動きを持つポーズは、ヘレニズム期(ギリシアから各地に広まったギリシア風文化)の彫刻の特徴です。

紀元前7世紀頃、男性のヌード像が登場。3世紀ほど遅れて女性の像が登場しました。

島の場所や、他の答えの位置もよくわからず 調べました。^^

地中海 ミロス島 地図
キュクラデス諸島 地中海 ミロス島 地図
地中海 ミロス島 地図
Pitichinaccio, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/0/02/2010_Dimos_Syrou-Ermoupolis.svg

《ミロのヴィーナス》がルーブルから出張したのはたった一度だけ!
1964年の日本です。初めての
東京オリンピックの年でした。

4級 過去問/Q.5

古代ローマの代表的な建築といえば?
① コロセウム
② アポロ神殿
③ サン・ピエトロ大聖堂
④ ピサの斜塔
出典:美術検定実行委員会・編『美術検定4級問題集-アートを楽しむ』 (株)美術出版社 2019  p.56
コロッセオ
FeaturedPics, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/de/Colosseo_2020.jpg
答え ① コロセウム


コロセウム
(コロッセオ)は、紀元前80年頃に完成したローマの円形闘技場です。
約5万人を収容したという4階建てで、外観は様式の違う3層の円柱と装飾です。

 1F ドーリア式
 2F イオニア式
 3F コリント式 

ドーリア式 イオニア式 コリント式

上から順に

ドーリア式
イオニア式
コリント式

コロッセオ
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Colosseum_0732_2013.jpg

2Fと3Fの柱をうっすら確認できるでしょうか?👆

他の答えの建築も参考に!

アポロ神殿(シチリア島)
アポロ神殿(シチリア島)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Tempio_di_apollo.jpg
サン・ピエトロ大聖堂(バチカン市国)
サン・ピエトロ大聖堂
https://en.wikipedia.org/wiki/File:Basilica_di_San_Pietro_in_Vaticano_September_2015-1a.jpg

カトリック教会の総本山

ピサの斜塔(イタリア)
ピサの斜塔
https://en.wikipedia.org/wiki/File:The_Leaning_Tower_of_Pisa_SB.jpeg

【参考図書】
知る、わかる、みえる 美術検定4級問題[入門編 introduction]  美術検定実行委員会編  株式会社美術出版社
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術検定実行委員会編  株式会社美術出版社  2019
続 西洋・日本美術史の基本  美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社  2018
増補新装 カラー版 西洋美術史  高階秀爾監修 株式会社美術出版社  2021

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