3級 過去問/Q.161
《歌う彫刻》
1971年 ソナベンド・ギャラリー(NY)
答え ④ ギルバート&ジョージ
ギルバート・プロッシュ(1943-)と、ジョージ・パサモア(1942-)です。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Gilbert_%26_George_2007_crop.jpg
ロンドンの美術大学の彫刻科在学中に知り合った二人は、常にペアで創作活動をしており、ギルバート&ジョージとして知られるパフォーマンス・アーティストです。
「生きた彫刻」は、1969年(26、27歳)から発表し始めました。
スーツ姿の2人が、顔に金属粉を塗って、何時間も彫刻のように一定のポーズを取り続けたり、曲に合わせて何時間もパントマイム風の身振りを演じたりします。
芸術を個人的な「生」の次元に結び付けて、作家自らの身体によって芸術作品を演じています。
3級 過去問/Q.162
答え ② ナム・ジュン・パイク
ナム・ジュン・パイク(1932-2006)は、韓国出身のヴィデオ・アートの先駆者です。
日本の東京大学に入学し、美学・美術史を専攻して1956年に卒業しています。
卒業後はドイツで音楽史や作曲を学び、現代音楽や前衛音楽に関わるようになります。その後、渡米してエレクトロニック・アート(電子芸術)を提唱し、技術と芸術の融合をめざしました。
「ヴィデオ・アート」は、映像と音声を扱う芸術ジャンルのひとつです。1960年代前半に、テレビ受像機を使った映像実験から始まります。
《テレビ・チェロ》 (シャ―ロッテ・モーマンとの共同イヴェント) 1971
この作品《テレビ・チェロ》は、アメリカの女性チェリスト、シャーロッテ・モーマンと共演したものです。3台のテレビモニターをチェロの形に組み合わせ、モーマンが実際に弓を使って演奏しました。モニターには演奏の様子などの映像が映し出されました。
ヴィデオ・アートは、撮影・編集によって、ヴィデオテープに完結させた作品形態と、インスタレーションとに大別できます。
ナム・ジュン・パイクのその他の作品はこちらを👇
3級 過去問/Q.163
ヨーゼフ・ボイス 《7000本の樫の木プロジェクト》 1982-87年
答え ④ 社会彫刻
ヨーゼフ・ボイス(1921-86)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Beuys-Feldman-Gallery.jpg
米国講演シリーズ「西洋人のためのエネルギー計画」のオフセットポスター
1974年 ロナルド・フェルドマン・ギャラリー
ヨーゼフ・ボイスは、「芸術の命題は、理想的な社会を彫刻することである」という社会彫刻論を提唱します。
すべての人間は芸術家であり、社会そのものが芸術作品になるべきと考え、社会を巻き込むかたちで、さまざまな作品制作を行いました。
「7000本の樫の木プレジェクト」は、ドイツのカッセル市内の緑化による都市再生プロジェクトです。
さらにその概念に基づき、芸術を教育や政治の分野にまで拡張し、「自由国際大学」を創設。平和政党「緑の党」結成にも関わった作家です。
3級 過去問/Q.164
答え ➁ ドイツ
ドイツ生まれのボイス。
戦後、デュッセルドルフ芸術アカデミーで彫刻を学びます。
後に、ここで11年間教授を務めました。
木やフェルト、脂肪や銅、蜜蝋などの素材を繰り返し用いて、立体作品を制作。
フルクサスにも一時期参加して、メッセージ性の強いイヴェントやパフォーマンスを行いました。
ヨーゼフ・ボイスのその他の作品はこちらを👇
お疲れさまでした。3級の西洋美術史に関する問題はここまでです。
次は日本美術史の問題へ.。
【参考図書】
知る、わかる、みえる 美術検定3級問題[基本編 basic] 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2021
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2019
続 西洋・日本美術史の基本 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2018
芸術教養シリーズ7 欧米のモダニズムとその後の運動 近現代の芸術史 造形篇I 林洋子編 株式会社幻冬舎 2013






