3級 過去問/Q.154
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Sigmar_Polke_-_Propellerfrau_(Gem%C3%A4lde).jpg
《Propellerfrau》1969年
答え ① ポルケ
ポルケは、ドイツの画家・写真家です。
旧ドイツ領のシュレージエン(現ポーランド)に生まれ、1953年(12歳)に旧西ドイツに渡り、デュッセルドルフ芸術アカデミーで絵画を学びました。
60年代アメリカのポップ・アートを継承して、ドットを用いたり、プリント布地の上に描いたり、色の変化する絵画など、いろいろな手法を開拓しています。
少し前に、ポップアートが出てきましたね。ハミルトンやアンディ・ウォーホルなど。大衆文化や消費、マス・イメージをモチーフにした傾向は、ヨーロッパでも拡大し、国によって違う呼称で展開されました。
イギリスでは「ブリティッシュ・ポップ」
フランスやスイスでは 「ヌーヴォー・レアリスム」
ロシアでは「ソッツ・アート」
そしてドイツでは「資本主義リアリズム」
と呼ばれました。
ポルケの他の作品はこちらを👇
3級 過去問/Q.155
写真的絵画による表現の試行
《ドゥインガーの肖像》 1965年
答え ② ゲルハント・リヒター
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Gerhard_Richter,_Prague_(2017).jpg
リヒター(1932-)は、現役のアーティストで、ドイツを代表する画家の一人です。
1932年、旧東ドイツのドレスデンに生まれ、ドレスデン美術大学(現・ドレスデン芸術大学)で絵画を学びました。
しかし、社会主義体制下の東ドイツでの芸術活動に限界を感じ、1961年、ベルリンの壁が建設される直前に西ドイツへ移住。デュッセルドルフ芸術アカデミーに入り、絵画を学び直しました。
新聞や雑誌の写真のイメージをもとに描き、微妙にぼかした「フォト・ペインティング」や、モザイクのように色を並べた「カラー・チャート」、グレイ(灰色)だけで描いた「グレイ・ペインティング」など、抽象や具象をはじめ、さまざまな表現手段を用いて、多様な作品を制作しています。
《ドゥインガーの肖像》 は、写真をもとに描いた「フォト・ペインティング」の初期作品です。
リヒターの他の作品はこちらを👇
3級 過去問/Q.156
《一つの、そして三つの椅子》 1965年
答え ④ ジョセフ・コスース
ジョセフ・コスース(1945-)のこの作品《一つの、そして三つの椅子》 は、
実物の椅子と
写真の椅子と
辞書に書かれた「椅子」の項目の引用を
一緒に展示することで、物体と概念の両方を使って、「椅子」についての思考を提起しています。
ミニマリズム(最小限)の美術は、造形的な要素をギリギリまで単純化しましたね。
コンセプチュアル・アートの作家たちは、そのミニマリズムをさらに推し進めて、絵画や彫刻という形態をとることなく、純粋に構想や考えそのものを伝えようと試みました。
私たちの思考って… シンプルなことを、とても器用に、複雑な処理をしていますよね。
ジョセフ・コスースの他のはこちらを👇
3級 過去問/Q.157
答え ② 貧しい芸術
「アルテ・ポーヴェラ」は、イタリア語で「貧しい芸術」を意味します。
一般的な美術の画材を使わず、廃材や自然の石や木、布切れといった、日常にある素材を用いた作品を指します。
アルテ・ポーヴェラを代表する作家が、
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Merz7.jpg
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:KMM_Merz_Igloo.jpg
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:JannisKounellis.jpg
アルテ・ポーヴェラという言葉には、「捨てても惜しくはない日常的な事物」というニュアンスが込められています。
作家たちは、作品によって観る側の意識の変革をねらいました。
【参考図書】
知る、わかる、みえる 美術検定3級問題[基本編 basic] 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2021
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2019
続 西洋・日本美術史の基本 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2018
芸術教養シリーズ7 欧米のモダニズムとその後の運動 近現代の芸術史 造形篇I 林洋子編 株式会社幻冬舎 2013







