3級 過去問/Q.133
カンディンスキー(1866-1944)は、ロシアに生まれ、ドイツに移住。マルクとともに「青騎士」を創立しました。ドイツ表現主義のところで出てきましたね。
カンディンスキー《縞》
1934年 グッケンハイム美術館(NY)
第一次世界大戦後のパリには、世界中から才能あふれる芸術家が集まります。
フォービスムからキュビスム、シュルレアリスムと、次々と芸術運動が広がりましたが、そうした運動に加わらず、独自の表現を追求したのが「エコール・ド・パリ(パリ派)」と呼ばれる画家たちです。
モディリアーニはイタリア人、藤田嗣治は日本人、パスキンはブルガリア人で、それぞれ独自の画風を追求したエコール・ド・パリの画家たちです。
《黄色いセーターを着たジャンヌ・エビュテルヌ》
1918-19年
《ジェイ布の寝台の裸婦》
1922年 油彩・キャンヴァス
パリ市立近代美術館
《3人の裸婦》
1930年 北海道立近大美術館
3級 過去問/Q.134
《コタン小路》 1910-11年
スザンヌ・ヴァラドン(ユトリロの母)によるユトリロの肖像 1921年
フランス、パリの生まれ。
アルコール依存症の治療のため、絵画を始めました。
ほぼ独学でアカデミックな技法と、同時代の素朴派の傾向を兼ね備えた、独自のスタイルを獲得します。
モンマルトルに暮らして、パリらしい雰囲気や風景を描き続けました。
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外国からの画家たちは、モンマルトルやモンパルナスの下町に暮らします。
アウトサイダーとしての疎外感や孤独感などを漂わせた、抒情的な風景画や人物画が多くみられます。
《私と村》
1911年 油彩・キャンヴァス
191×150.5㎝ ニューヨーク近代美術館
3級 過去問/Q.135
《空間の中の鳥》 1928年
ブランクーシ(1876-1957)は、ルーマニア出身の彫刻家。
ロダンのアトリエで修業します。
始めプリミティブ(素朴・原始的)な作品を制作していましたが、《空間の中の鳥》のような、対象を極端に単純化、抽象化した作品を造るようになり、大理石やブロンズで独自の世界を展開します。
そして《無限柱》という、限りなく空へ伸びていくイメージの作品を制作しています。
トルクジェ市民公園(ルーマニア) H30m
ブランクーシは、彫刻家を目指していたモディリアーニの師としても知られています。
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3級 過去問/Q.136
《横たわる人》 1938年
ヘンリー・ムーア(1898-1986)は、第二次世界大戦前からイギリスで注目を浴びた現代彫刻家です。古代彫刻やルネサンス彫刻、さらに古代遺跡から影響を受けています。
「横たわる人体」シリーズのあとは、形をさらに単純化して、丸みを帯びた抽象的な人体像へと変化しています。
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ムーアの有機的なフォルムは、ずしりと存在感がありますね!
【参考図書】
知る、わかる、みえる 美術検定3級問題[基本編 basic] 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2021
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2019
続 西洋・日本美術史の基本 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2018
芸術教養シリーズ7 欧米のモダニズムとその後の運動 近現代の芸術史 造形篇I 林洋子編 株式会社幻冬舎 2013