4級 過去問/Q.93
55.3x4070㎝ 東京国立近代美術館 重要文化財
答え ① 《生々流転》
大気中の水蒸気からできた水滴が、山や川、海を巡り、最後には龍となり、天へと昇る様子が描かれています。
描いたのは、横山大観(よこやまたいかん/1868-1958)。
1868年(明治元年)の水戸生まれ。
近代日本画の大家で、人物画から風景画に絵巻まで、多くの名作を残した巨匠です。
後にその母校の助教授になっています。
東京美術学校の初代校長であった岡倉天心とともに、助教授の職を退いた後、日本美術院の創設に参加。日本画の革新運動を推し進めていきました。
4級 過去問/Q.94
①
②
③
➃
答え ②
1904年 油彩・キャンバス
70.2x182㎝ アーティゾン美術館
西洋画として日本で最初の重要文化財です。
1906年(24歳)頃
恋人の福田たねをモデルにしたと言われています。
他も有名な作品ばかりです。
《春畝》(しゅんぽ)
1888(明治21)年 油彩・キャンヴァス
55×73㎝ 東京国立博物館 重要文化財
湿り気を含んだ土の香りもしそうな、おだやかな農村風景です。
浅井忠はフランスへの留学後、関西洋画壇の重鎮として、安井曾太郎や梅原龍三郎など多くの後進を育てています。
正岡子規にも西洋画を教え、夏目漱石の小説『三四郎』の中に登場する、深見画伯のモデルともいわれています。
《湖畔》
1897(明治30)年 油彩・キャンヴァス 69×84.7㎝
東京国立博物館(黒田記念館) 重要文化財
湖のほとりで団扇を持つ浴衣姿の女性は、後の妻。
箱根を訪れたとき、芦ノ湖畔の岩に腰かけた姿をみて、そのまま描いたそう。
光や大気の空気感は、油絵ではなく水彩画のようです。
《鮭》
1877(明治10)年 油彩・紙 140×46.5㎝
東京藝術大学大学美術館 重要文化財
高橋由一は江戸生まれ。
本格的な油絵技法を習得した日本で最初の「洋画家」と言われています。
この《鮭》の、分厚い皮や身の赤さなど、まるで実物のようなリアルな絵は、当時の人々を驚かせました。縦長の絵であることも珍しかったようです。
少し前までの主流は浮世絵でした。写実的な表現がまだ少なかった頃の日本です。
文明開化で急速に洋画の技術も入ってくる中、いち早く洋画を学んだ由一でした。
息子は尺八奏者の福田蘭堂(ふくだらんどう)。
孫は元ハナ肇とクレージーキャッツメンバーの石橋エータローです。
4級 過去問/Q.95
1910年 絹本着色 150.1x51㎝
永青文庫(熊本県立美術館寄託) 重要文化財
答え ③ 菱田春草
この《黒き猫》は、西洋画から得た写実と、日本美術の装飾性を融合させた晩年の代表作です。柏の葉の輝きを裏色彩(絵絹の裏にも顔料を塗る技法)で表現しています。
モデルのこの猫は、近所の焼き芋屋さんからお借りしたそう。
【参考図書】
知る、わかる、みえる 美術検定4級問題[入門編 introduction] 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2019
続 西洋・日本美術史の基本 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2018
増補新装 カラー版日本美術史 辻惟雄監修 株式会社美術出版社 2020
この絵、誰の絵? 100の名作で西洋・日本美術入門 佐藤晃子著 株式会社美術出版社 2019

