4級 過去問/Q.85
《燕子花図屏風》(右隻)
江戸時代 紙本金地着色 六曲一双
各151.2x358.8㎝ 根津美術館(東京) 国宝
尾形光琳(おがたこうりん/1658-1716)は、京都の高級呉服商の息子に生れます。
師と仰いだ俵屋宗達の画風に、生家で鍛えられたデザインセンスをプラスして、琳派様式を大成しました。
(左隻)
この作品は『伊勢物語』第9段 八橋で読まれた和歌が背景にあります。
燕子花(かきつばた)のリズミカルな配置は、型紙を使用したといわれています。
燕子花(かきつばた)のリズミカルな配置は、型紙を使用したといわれています。
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江戸時代の陶工・画家
尾形光琳の弟です♪
《白泥染付金彩薄文蓋物》
サントリー美術館
4級 過去問/Q.86
酒井抱一(さかいほういつ/1761-1828))は、姫路藩主酒井家に生まれた江戸琳派の画家。
尾形光琳(おがたこうりん)を私淑していました。
私淑(ししゅく)とは、直接教えを受けたわけはなく、ひそかに尊敬し模範として学ぶことを言います。
抱一は琳派画風を江戸風に洗練させました。
酒井抱一《夏秋草図屏風》(なつあきくさずびょうぶ)
紙本銀地着色 2曲1双
東京国立博物館 重要文化財
👆この作品《夏秋草図屏風》は、尾形光琳が俵屋宗達の作品を模した《風神雷神図屏風》👇の裏側に描かれています!
尾形光琳《風神雷神図屏風》
紙本金地着色 2曲1双
東京国立博物館 重要文化財
現在は保存上の観点から、別々に表装されていますが
風神図の裏に風に翻弄される秋草を
雷神図の裏に雨に濡れる夏草を描き
表と見事に合わせています。
さらに光琳を模して、抱一も《風神雷神図》を描いています!
酒井抱一《風神雷神図屏風》
紙本金地着色 2曲1双
出光美術館
大元である俵屋宗達の⦅風神雷神図》は、Q.78を!
4級 過去問/Q.87
《鷹見泉石像》
1837年 絹本着色
115.5x57.2㎝ 東京国立博物館 国宝
1837年 絹本着色
115.5x57.2㎝ 東京国立博物館 国宝
渡辺崋山像
渡辺崋山(わたなべかざん/1793-1841)は、幼少から生計を支えるため、画業を志しました。
関東南画※の大成者である谷文晃(たにぶんちょう)のもとで学びます。
関東南画※の大成者である谷文晃(たにぶんちょう)のもとで学びます。
この《鷹見泉石像》は、鷹見泉石(たかみせんせき)という江戸後期の武士・蘭学者を描いたもの。大塩平八郎の乱の鎮圧にあたった人物です!
崋山は山水画よりも、高い写実表現の肖像画を得意としました。
【参考図書】
知る、わかる、みえる 美術検定4級問題[入門編 introduction] 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2019
続 西洋・日本美術史の基本 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2018
増補新装 カラー版日本美術史 辻惟雄監修 株式会社美術出版社 2020
この絵、誰の絵? 100の名作で西洋・日本美術入門 佐藤晃子著 株式会社美術出版社 2019