美術検定4級 過去問/Q.36~40(近代美術 1/新古典主義・ロマン主義)

Q.36
この絵を描いた画家はどこの国の人
① イタリア
② イギリス
③ フランス
④ オランダ
出典:美術検定実行委員会・編『知る、わかる、みえる 美術検定4級問題 入門編 』 (株)美術出版社 2021  p.70
ダヴィッド マレーの死

《マラーの死》
ジャック=ルイ・ダヴィッド 
1793年 油彩・キャンパス
165x128㎝ ベルギー王立美術館(ブリュッセル)

答え ③ フランス

ジャック=ルイ・ダヴィッド(1748-1825)は、18世紀末からフランスに現れた新古典主義を主導した画家。

ジャック=ルイ・ダヴィッド

《自画像》
1794年 油彩・
キャンヴァス
81×64㎝ ルーブル美術館(パリ)

《マラーの死》は、フランス革命の指導者ジャン=ポール・マラーが、浴槽で暗殺された事件を題材としたもの。

ダヴィッドはマラーを革命の英雄として称え、救い主キリストのように描きました。

ダヴィッドというと、こちらの作品の方がよく知られていますね!

ダヴィッド サン=ベルナール峠を超えるボナバルト

《サン=ベルナール峠を超えるボナパルト》
1801年 油彩・キャンヴァス
260×221㎝ マルメゾン城国立博物館

ダヴィッド ナポレオンの戴冠式

《ナポレオンの戴冠式》
1805-1807年 油彩・キャンヴァス
621×979㎝ ルーブル美術館(パリ)

Q.37
この画家とタイトルの組み合わせで正しいものは?
アングル《グランド・オダリスク》
ティツィアーノ《ウルヴィーノのヴィーナス》
ゴヤ《裸のマハ》
マネ《オランピア》
出典:美術検定実行委員会・編『知る、わかる、みえる 美術検定4級問題 入門編 』 (株)美術出版社 2021  p.70
アングル グランド・オダリスク

1814年 油彩・キャンヴァス
91×162㎝ ルーブル美術館(パリ)

答え ① アングル《グランド・オダリスク》

Q.35でもチラリと見ましたね!

ジャン=オーギュスト・ドミニク・アングル(1780-1867)は、新古典派をリードした画家です。ひとつ前の問題に出てきた、ダヴィッドの弟子でもありました。

理想的な人体バランスで、美しい絵をを多く描きました。

ドミニク・アングル 自画像

《自画像》24歳の頃
1804年 油彩・キャンバス
77×64㎝ コンデ美術館(フランス)

しかし、この絵の女性……
よく見ると変ですよね~
腕や背中が長すぎますね~

女性の曲線美を追求して、脊椎が3つくらい多く描かれています!

なのに美しい✨
エキゾチックですね。

当時はオリエンタリズムも流行していました♪

Q.38
フランス・ロマン派の代表作《メデュース号の筏》の作者は?
① ゴーティエ
② ジェリコー
③ ドラクロワ
④ シャセリオ―
出典:美術検定実行委員会・編『知る、わかる、みえる 美術検定4級問題 入門編 』 (株)美術出版社 2021  p.72

《メデュース号の筏》
1816年 油彩・キャンパス
491x716㎝ ルーブル美術館(パリ)

答え ② ジェリコー

ジャン=ルイ・テオドール・ジェリコー(1791-1824)は、ロマン主義の先駆者。

ジェリコー

テオドール・ジェリコー
オラース・ヴェルネ画
1822-23年頃 メトロポリタン美術館(ニューヨーク)

新古典主義に反発して、少し遅れて生まれたのがロマン主義です。

アカデミーでは新古典主義が正統とされ、ギリシャやローマの古代美術を理想としました。

一方、ロマン主義は個人の感情や感性など、自由で多様な美を重視。


ジェリコー
のこの作品は、1816年アフリカ沖でフランス軍艦メデュース号が座礁した、実際の出来事を題材としています。

艦長ら幹部は早々と逃げ出し救助されたようですが、150人の兵士や船員が取り残されました…

救出までの13日間、喧嘩や殺し合いが起こり、生き残ったのはわずか15人…

この絵は遠くに船の帆を発見した瞬間で、必死に手を振る様子です…

メデュース号の筏 詳細

ジェリコー生存者に取材し、死体安置所で本物の死体もデッサンしています。

フランス政府は、この海難事故をひた隠しにしていましたが、この絵がきっかけとなり、政府のスキャンダル事件へと発展したようです。

5×7mもある大きな絵です。かなりの迫力でしょうね~

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Q.39
この絵を描いたのは?
① クールベ

② ミレー
③ アングル
④ ドラクロワ
出典:美術検定実行委員会・編『知る、わかる、みえる 美術検定4級問題 入門編 』 (株)美術出版社 2021  p.72
ドラクロワ 民衆を導く自由の女神

《民衆を導く自由の女神》
1830年 油彩・キャンヴァス
260325㎝ ルーブル美術館(パリ)

答え ④ ドラクロワ

ウジェーヌ・ドラクロワ(1798-1863)の代表作ですね!

フランスの19世紀ロマン主義を代表する画家です。

ドラクロワ

《自画像》
1837
年 油彩・キャンバス
ルーブル美術館(パリ)

《民衆を導く自由の女神》は、1830年の七月革命を描いたもので、中央の女性が「自由」を擬人化した女神像

その女神に鼓舞されながら、突き進むパリ市民の姿です。

この革命によって、今に続くフランス国家が誕生したんですね!

山高帽をかぶり両手で銃を持った男性が、ドラクロワの投影といわれています。

その他のドラクロワの代表作です!

ドラクロワ キオス島の虐殺

《キオス島の虐殺》
1824年 油彩・キャンパス
491x716㎝ ルーブル美術館(パリ)

ドラクロワ サルダナバールの死

《サルダナバールの死》
1827年 油彩・キャンパス
491x716㎝ ルーブル美術館(パリ)

当時の主流である新古典主義とは対照的な作品を、次々と発表しました。

Q.40
この絵を描いた画家と活躍した国の組み合わせは?
① ターナー - フランス
② コンスタブル  - イギリス
③ ターナー - イギリス
④ コンスタブル - ドイツ
出典:美術検定実行委員会・編『知る、わかる、みえる 美術検定4級問題 入門編 』 (株)美術出版社 2021  p.72
ターナー  雨、蒸気、速度-グレート・ウエスタン鉄道

《雨、蒸気、速度-グレート・ウエスタン鉄道》
1844年 油彩・キャンパス
91x121.8㎝ ナショナル・ギャラリー(ロンドン)

答え ③ ターナー - イギリス

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775‐1851)は、イギリスを代表するロマン主義の画家。

ターナー 自画像

自画像
1799年 油彩・キャンヴァス
テート・ブリテン(ロンドン)

雨の中、テムズ川に架かるメインヘッド鉄橋を渡る、蒸気機関車です。

素晴らしい才能を持ったターナーは、20代半ばでイギリスのロイヤル・アカデミーの会員となります。

大気 スピードといった、形のないものの表現を追求しました。

ジョン・コンスタブルも、ターナーと同時代のイギリスの風景画家です。

ジョン・コンスタブル 乾草車

ジョン・コンスタブル 《乾草車》
1821年 油彩・キャンヴァス
130.2×185.4㎝ ナショナル・ギャラリー(ロンドン)

劇的な場面を描いたターナーに対して、コンスタブルは終生、故郷の風景を描き続けました。



【参考図書】
知る、わかる、みえる 美術検定4級問題[入門編 introduction]  美術検定実行委員会編  株式会社美術出版社
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術検定実行委員会編  株式会社美術出版社  2019
続 西洋・日本美術史の基本  美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社  2018
増補新装 カラー版 西洋美術史  高階秀爾監修 株式会社美術出版社  2021
この絵、誰の絵? 100の名作で西洋・日本美術入門  佐藤晃子著 株式会社美術出版社  2019
芸術教養シリーズ6 盛期ルネサンスから十九世紀末まで 西洋の芸術史 造形篇II  水野千依編  株式会社幻冬舎  2013

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