《マラーの死》
ジャック=ルイ・ダヴィッド
1793年 油彩・キャンパス
165x128㎝ ベルギー王立美術館(ブリュッセル)
答え ③ フランス
ジャック=ルイ・ダヴィッド(1748-1825)は、18世紀末からフランスで活躍し、新古典主義を主導・代表する画家です。
《自画像》
1794年 油彩・キャンヴァス
81×64㎝ ルーブル美術館(パリ)
《マラーの死》は、フランス革命の指導者ジャン=ポール・マラーが、浴槽で暗殺された事件を題材とした作品です。
ダヴィッドはマラーを革命の英雄として称え、救い主キリストのように描きました。
ダヴィッドというと、こちらの作品の方がよく知られていますね。
《サン=ベルナール峠を超えるボナパルト》
1801年 油彩・キャンヴァス
260×221㎝ マルメゾン城国立博物館
《ナポレオンの戴冠式》
1805-1807年 油彩・キャンヴァス
621×979㎝ ルーブル美術館(パリ)
4級 過去問/Q.37
1814年 油彩・キャンヴァス
91×162㎝ ルーブル美術館(パリ)
答え ① アングル《グランド・オダリスク》
ジャン=オーギュスト・ドミニク・アングル(1780-1867)は、新古典派をリードした画家です。ひとつ前の問題に出てきた、ダヴィッドの弟子でもありました。
《自画像》24歳の頃
1804年 油彩・キャンバス
77×64㎝ コンデ美術館(フランス)
アングルは、理想的な人体バランスで、美しい絵をを多く描きました。
しかし、この絵の女性……よく見ると変ですよね。腕や背中が長すぎますね。
女性の曲線美を追求して、脊椎が3つくらい多く描かれています。
なのに美しく、エキゾチックです。
当時はオリエンタリズムも流行していました。
4級 過去問/Q.38
《メデュース号の筏》
1816年 油彩・キャンパス
491x716㎝ ルーブル美術館(パリ)
答え ② ジェリコー
ジャン=ルイ・テオドール・ジェリコー(1791-1824)は、ロマン主義の先駆者です。
テオドール・ジェリコー
オラース・ヴェルネ画
1822-23年頃 メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
新古典主義に反発して、少し遅れて生まれたのがロマン主義です。
アカデミーでは新古典主義が正統とされ、ギリシャやローマの古代美術を理想としました。一方、ロマン主義は個人の感情や感性など、自由で多様な美を重視しました。
ジェリコーが描いたこの作品《メデュース号の筏》は、1816年アフリカ沖でフランス軍艦メデュース号が座礁した、実際の出来事を題材としています。
艦長ら幹部は早々と逃げ出し救助されたようですが、150人の兵士や船員が取り残されました。救出までの13日間、喧嘩や殺し合いが起こり、生き残ったのはわずか15人。
この絵は遠くに船の帆を発見した瞬間で、必死に手を振る様子です。
ジェリコーは生存者に取材し、死体安置所で本物の死体もデッサンしています。
フランス政府は、この海難事故をひた隠しにしていましたが、この絵がきっかけとなり、政府のスキャンダル事件へと発展したようです。
5×7mもある大きな絵です。かなりの迫力でしょうね。
4級 過去問/Q.39
《民衆を導く自由の女神》
1830年 油彩・キャンヴァス
260x325㎝ ルーブル美術館(パリ)
答え ④ ドラクロワ
ウジェーヌ・ドラクロワ(1798-1863)の代表作《民衆を導く自由の女神》ですね。
ドラクロワは、フランスの19世紀ロマン主義を代表する画家です。
《自画像》
1837年 油彩・キャンバス
ルーブル美術館(パリ)
この作品は、1830年の七月革命を描いたもので、中央の女性が「自由」を擬人化した女神像で、その女神に鼓舞されながら、突き進むパリ市民の姿です。
この革命によって、今に続くフランス国家が誕生したんですね。
山高帽をかぶり両手で銃を持った男性が、ドラクロワの投影といわれています。
👇その他のドラクロワの代表作。
当時の主流である新古典主義とは対照的な作品を、次々と発表しました。
《キオス島の虐殺》
1824年 油彩・キャンパス
491x716㎝ ルーブル美術館(パリ)
《サルダナバールの死》
1827年 油彩・キャンパス
491x716㎝ ルーブル美術館(パリ)
4級 過去問/Q.40
《雨、蒸気、速度-グレート・ウエスタン鉄道》
1844年 油彩・キャンパス
91x121.8㎝ ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
答え ③ ターナー - イギリス
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775‐1851)は、イギリスを代表するロマン主義の画家です。
自画像
1799年 油彩・キャンヴァス
テート・ブリテン(ロンドン)
《雨、蒸気、速度-グレート・ウエスタン鉄道》は、雨の中、テムズ川に架かるメインヘッド鉄橋を渡る、蒸気機関車を描いています。
素晴らしい才能を持ったターナーは、20代半ばでイギリスのロイヤル・アカデミーの会員となります。
大気や光 スピードといった、形のないものの表現を追求しました。
ジョン・コンスタブルも、ターナーと同時代のイギリスの風景画家です。
ジョン・コンスタブル 《乾草車》
1821年 油彩・キャンヴァス
130.2×185.4㎝ ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
劇的な場面を描いたターナーに対して、コンスタブルは終生、故郷の風景を描き続けました。
【参考図書】
知る、わかる、みえる 美術検定4級問題[入門編 introduction] 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2019
続 西洋・日本美術史の基本 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2018
増補新装 カラー版 西洋美術史 高階秀爾監修 株式会社美術出版社 2021
この絵、誰の絵? 100の名作で西洋・日本美術入門 佐藤晃子著 株式会社美術出版社 2019
芸術教養シリーズ6 盛期ルネサンスから十九世紀末まで 西洋の芸術史 造形篇II 水野千依編 株式会社幻冬舎 2013

