ロココ美術(イタリア)

ティエポロ ロココ美術 イタリア
ティエポロ《オリュンポス山と四大陸の寓意》 ヴェルツブルク司教館(ドイツ)

18世紀のイタリア絵画の中心地はヴィネツィアです。

室内装飾では、バロックの重厚な色彩や重量感が取り去られ、自由な表現となります。市民の生活や、都市景観画も描かれました。

イギリスからは富裕階級の子弟が、古典的教養教育の総仕上げとしてヨーロッパを旅行し(グランド・ツアー)、最終目的地のローマで、古代の文化を学びました。彼らは旅先で様々な美術作品を収集しています。

カナレット 《サン・マルコ広場とその周辺》

カナレット サン・マルコ広場とその周辺

1730-40年頃 油彩・キャンヴァス
アルテ・ピナコテーク(ドイツ)

まるで写真のように描かれた都市景観画(ヴェドゥータ)は、18世紀に盛んに描かれました。17世紀の理想的風景画とは違い、都市名や場所も特定することができるものです。

カナレット

カナレット
Canaletto

1697年10月18日~1768年4月19日
イタリア・ヴェネツィア

ヴェネツィアの美しい街並みや運河を生き生きと再現。1746年にロンドンへ招かれて10年ほど滞在。イギリスの風景画に大きな影響を与えた。

その他の代表作

カナレット サン・マルコの船溜り

《サン・マルコの船溜り》
1735年頃
油彩・キャンヴァス
ボストン美術館(アメリカ)

《北西の角から大聖堂を望むサン・マルコ広場》
1756年頃
油彩・キャンヴァス
46.5×38㎝
ナショナルギャラリー(ロンドン)

ティエポロ《スペインの栄光》

ティエポロ

1762-66年 油彩・キャンヴァス
マドリード王宮

バロックの重厚な室内装飾に学びながら、色彩を白を基調とした明るいものに変え、重量感を取り除いた人体表現です。歴史にとらわれない自由な画面をつくりだしています。

ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ
Giovanni Battista Tiepolo

1696年3月5日-1770年3月27日
イタリア

清らかで軽やかな色彩、躍動感のある表現。ドイツやスペインに招かれ、装飾事業を手掛ける。

その他の代表作

ティエポロ 惑星と大陸の寓意

《惑星と大陸の寓意》
1752年
油彩・キャンヴァス
メトロポリタン美術館(アメリカ)

ロンギ《薬剤師》

1752年 油彩・キャンヴァス

 

ヴェネツィア市民のさまざまな生活の様子を、陽気で素朴な筆致で描いています。

ピエトロ・ロンギ

ピエトロ・ロンギ
Pietro Longhi

1701年11月5日-1785年5月8日
イタリア

その他の代表作

ピエトロ・ロンギ

《犀》
1751年 
62×50㎝
油彩・キャンヴァス
18世紀ヴェネツィア美術館

ロンギ 賭博場

《リドット(賭博場)》
1757-60年頃
60×48㎝
油彩・キャンヴァス
クエリーニ・スタンパリア美術館(イタリア)

ピラネージ《コロッセウム》

ピラネージ コロッセウム

1757年 油彩・キャンヴァス
236.2
x179.1㎝ ナショナル・ギャラリー(ロンドン)  

古代遺跡の発掘が盛んだった時代でもあり、ローマの古代遺跡をモチーフに、その広大さを強調して版画にしています。

ピラネージ

ジョヴァン・バッティスタ・ピラネージ
Giovanni Battista Piranesi

1720年10月4日-1778年11月9日
イタリア

都市の景観や廃墟の風景を多く手掛ける。新古典主義やロマン主義に影響を与える。

その他の代表作

ピラネージ
ピラネージ 跳ね橋

《跳ね橋》
1761年 版画 

想像上の牢獄で、16枚シリーズの版画。

【参考図書】
知る、わかる、みえる 美術検定4級問題[入門編 introduction] 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2019
続 西洋・日本美術史の基本 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2018
増補新装 カラー版 西洋美術史 高階秀爾監修 株式会社美術出版社 2021
366日の西洋美術 (366日の教養シリーズ) 瀧澤秀保監修 株式会社三才ブックス 2019
カラー版 1時間でわかる西洋美術史 (宝島社新書) 宮下規久朗 著 宝島社 2018
芸術教養シリーズ6 盛期ルネサンスから十九世紀末まで 西洋の芸術史 造形篇II 水野千依編 株式会社幻冬舎 2013