美術検定対策 4級 西洋美術 Q.21・22(北方ルネサンス美術)

Q.21
ファン・エイク兄弟作の《ヘントの祭壇画》の一部である、この場面の題名は?
① 《神秘の仔羊の礼拝》
② 《天井のエルサレム》
③ 《イサクの犠牲》
④ 《神殿奉献》
出典:美術検定実行委員会・編『美術検定4級問題集-アートを楽しむ』 (株)美術出版社 2019  p.62
ヘントの祭壇画 神秘の仔羊の礼拝

1432年 油彩・板
375260㎝ 聖ハーブ大聖堂(ベルギー)

答え ① 《神秘の仔羊の礼拝》

《ヘントの祭壇画》は、初期ネーデルラント絵画の最高傑作のひとつです。(ネーデルラントは現在のベルギー、オランダ、ルクセンブル、フランス北部やドイツ西部あたり)

『ヨハネによる福音書』にある「神秘の仔羊の礼拝」が描かれています。

中央の仔羊の胸から血があふれ、金の杯に流れ込んでいます。仔羊はキリストです✨

ヘントの祭壇画 神秘の仔羊の礼拝

この場面は、12枚のパネルで構成された大規模な多翼祭壇画の下段の中心

ヘントの祭壇画

ここ👆

閉じると…

ヘントの祭壇画 閉じた状態

この画像ではわかりにくいですが、本当に緻密で壮大です。それぞれの絵の意味するところを理解するには、時間がかかりそうです。

描いたのはファン・エイク兄弟

制作途中で亡くなった兄フ―ベルトを引き継ぎ、弟のヤンが完成させました。ヤンは「神の手」と称えられるほどの超絶技巧の持ち主でした。

そしてもう一つ重要なのが、現在の主流である油絵を発明したのが、この兄弟であること。(基礎をつくったのはロベルト・カンピンと言われています)

さらにほどなく発明されるキャンヴァス(画布)との組み合わせにより、絵画表現に革新がもたらされました。

作品に見られる光の描写はまさに当時最新技法でした✨


Q.22
思議な形状の動植物や怪物、幻想的な世界を描いたことで知られる15世紀ネーデルラントの画家、ヒエロニムス・ボスの代表的な作品は
① 《アレクサンドロス大王の戦い》
② 《ラザロの復活》
③ 《快楽の園》
④ 《イカロスの墜落》
出典:美術検定実行委員会・編『美術検定4級問題集-アートを楽しむ』 (株)美術出版社 2019  p.64
快楽の園 ボス

ヒエロニムス・ボス
1503-1504年 油彩 
220x289㎝ プラド美術館(マドリード)

答え ③ 《快楽の園》

一つ前の問題にでてきましたね。

ボス(1450頃~1516)はオランダの地方都市スヘルトーヘンで生涯を過ごし、同時代の主流の影響を強く受けることなく、独自の画風を創り上げたといわれます。

《快楽の園》について、詳しくはこちらを👇

他の答えの作品も参考に♪

《アレクサンドロス大王の戦い》
アレクサンダー大王の戦い アルブレヒト・アルトドルファー

アルブレヒト・アルトドルファー
1529年
油彩
158.4×120.3㎝
アルテ・ピナコテーク(ミュンヘン)

《ラザロの復活》

このテーマはいろんな作家が描いています。

ラザロの復活 セバスティアーノ・デル・ピオンボ

セバスティアーノ・デル・ピオンボ
1517-1519年
油彩・キャンヴァス
138×299㎝
ナショナルギャラリー(ロンドン)

ファン・デ・フランデス ラザロの復活

ファン・デ・フランデス
1510-1518年
油彩
110×84㎝
プラド美術館(マドリード)

《イカロスの墜落》
ブリューゲル イカロスの墜落

ピーテル・ブリューゲルの模写
1560年代
油彩・キャンヴァス
73.5×112㎝
ベルギー王立美術館(ブリュッセル)

【参考図書】
知る、わかる、みえる 美術検定4級問題[入門編 introduction]  美術検定実行委員会編  株式会社美術出版社
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術検定実行委員会編  株式会社美術出版社  2019
続 西洋・日本美術史の基本  美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社  2018
増補新装 カラー版 西洋美術史  高階秀爾監修 株式会社美術出版社  2021
絵でわかるアートのコトバ  美術検定実行委員会編  株式会社美術出版社  2011
この絵、誰の絵? 100の名作で西洋・日本美術入門  佐藤晃子著 株式会社美術出版社  2019
366日の西洋美術 (366日の教養シリーズ)  瀧澤秀保監修  株式会社三才ブックス  2019