美術検定対策 4級 西洋美術 Q.41・42(写実主義・ラファエル前派)

Q.41
9世紀のフランスで農民たちの生活や姿をテーマに《晩鐘》や《落穂拾い》を描いたのはの絵を描いたのは?
① ミレー
② テオドール・ルソー
③ コロ―
④ クールベ
出典:美術検定実行委員会・編『美術検定4級問題集-アートを楽しむ』 (株)美術出版社 2019  p.72
ミレー 晩秋

《晩鐘》
1857年 油彩・キャンヴァス
55.5x66㎝ オルセー美術館(パリ)

答え ① ミレー
ジャン=フランソワ・ミレー 写真 ナダール撮影

ナダールによる肖像写真
1856-58年頃

ジャン=フランソワ・ミレー(1814-1875)は、バルビゾン派の一人。

「バルビゾン派」とは、フランスのバルビゾン村やその周辺に住み、自然主義的な風景画農民画を描いた芸術家グループです。

それまでの美術では、テーマとならなかった労働者階級の人々の姿を描きました。

《晩鐘》は、幼いころに畑で祖母たちとともに捧げた「祈り」を思い出して描いたそう。

この作品はミレーの死後、何度も競売にかけられ、フランスとアメリカが争奪戦を展開します。

アメリカが手に入れるも、フランスの資産家が買い戻しています。

ミレー 落穂拾い

《落穂拾い》
1859年 油彩・キャンヴァス
83.5x110㎝ オルセー美術館(パリ)

こちらは、刈り入れ後の残された落穂を拾い集めて、生活の糧とする農夫たちを描いています。

遠くには、積み藁と地主たちの豊かな収穫が見えます……

Q.42
この絵はシェークスピアのある戯曲を題材に描かれましたが、その戯曲とは?
① 『リア王』
② 『ハムレット』
③ 『真夏の夜の夢』
④ 『ヴェニスの商人』
出典:美術検定実行委員会・編『美術検定4級問題集-アートを楽しむ』 (株)美術出版社 2019  p.74
ミレイ オフィーリア

《オフィーリア》
1851-52年 油彩・キャンパス
76.2x111.8㎝ テート・ブリテン(ロンドン)

答え ②『ハムレット』

こちらを描いたのはジョン・エヴァレット・ミレイ(1829-1896)。

先ほどのミレーとは違いますよ♪

イギリスの画家で、ラファエロ以前の西洋美術に回帰しようとした「ラファエル前派」の一人です。

ミレイ 自画像

自画像
1799年 油彩・キャンヴァス
テート・ブリテン(ロンドン)

この作品は、シェイクスピア『ハムレット』を題材に描かれたもの。

ハムレットの恋人、オフィーリアが、父親を殺されて溺死する直前、歌いながら川に浮かんでいる姿です。

背景や自然の細密描写は、ヤン・ファン・エイクの作品を手本にしたそう♪

実際にモデルを水風呂にいれてポーズをとらせたそうで、肺炎になりかけたモデルの父親からミレイは訴えられています。

ミレイが20代前半で描いた作品です。

【参考図書】
知る、わかる、みえる 美術検定4級問題[入門編 introduction]  美術検定実行委員会編  株式会社美術出版社
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術検定実行委員会編  株式会社美術出版社  2019
続 西洋・日本美術史の基本  美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社  2018
増補新装 カラー版 西洋美術史  高階秀爾監修 株式会社美術出版社  2021
この絵、誰の絵? 100の名作で西洋・日本美術入門  佐藤晃子著 株式会社美術出版社  2019