美術検定対策 4級 西洋美術 Q.43・44(写実主義・印象主義)

Q.43
この作品はある理由で、当時のフランス美術界のスキャンダルとなりましたが、その最も大きな理由は?
① 女神ではない女性のヌードを描いたものだった
② 裸婦のモデルが娼婦だった
③ 当時のフランスでは裸婦像は厳禁だった
④ 裸婦の身体のバランスが当時の理想とは違った
出典:美術検定実行委員会・編『美術検定4級問題集-アートを楽しむ』 (株)美術出版社 2019  p.72
マネ 草上の昼食

マネ 《草上の昼食》
1863年 油彩・キャンヴァス
208
x265㎝ オルセー美術館(パリ)

答え ① 女神ではない女性のヌードを描いたものだった
エドゥアール・マネ ナダール撮影

1856-58年頃
ナダール撮影

エドゥアール・マネ(1832-1883)は、写実主義から印象主義への架け橋となるフランスの画家。

当時、フランスの唯一の作品発表の場であったサロンに出品したところ、女神ではない裸婦と、正装の男性が同じ画面上にいるということで、一大スキャンダルを巻き起こしました!

2年後には《オランピア》を!

《落穂拾い》
1859年 油彩・キャンヴァス
83.5x110㎝ オルセー美術館(パリ)

こちらもまたバッシングにさらされます…

しかし違う反応も見られるように!

当時の保守的な美術界に、窮屈さをかんじていた一部の若い画家たちが、マネの芸術への姿勢や、描く色彩の強さなどに魅了され、彼のもとに集うようになります。

その若い画家たちが、後に「印象派」という新たなジャンルを生み出します✨

そのきっかけとなったマネは「近代美術の創始者」「印象派の父」などと呼ばれています。

Q.44
「印象主義」という名称のもととなった、《印象(日の出)》を描いた画家は?
① マネ
② ルノワール
③ ドガ
④ モネ
出典:美術検定実行委員会・編『美術検定4級問題集-アートを楽しむ』 (株)美術出版社 2019  p.74
モネ 印象 日の出

《印象、日の出》
1872年 油彩・キャンヴァス
48x63㎝ マルモッタン・モネ美術館(パリ)

答え ④ モネ
クロード・モネ ナダール撮影

1899年
ナダール撮影

 

これはクロード・モネ(1840-1926)の美術史上、重要な意味を持つ作品です!

1874年、サロンの審査に対抗して、「画家・彫刻家・版画家たちの匿名芸術家協会展」が開催されます。(開催場所はナダールの写真館)

それに出品したものの、完璧な仕上げが主流の当時の美術界には受け入れられず、批評家はモネのこの作品の名前を、展覧会の名前として、皮肉を込めて記事に取り上げました。

それがきっかけで「印象派」という言葉が生まれています!

長い名前だった展覧会名も、後に「第1回印象派展」と呼び改められています。

この朝もやに浮かぶ日の出の情景ですが……

テキサス州立大学の天文学者らの測定により、この絵が描かれた光景の日時は、1872年11月13日午前7時35分頃の可能性が高いと特定されています!

すごいですねー

マネモネ
今回も名前が似ていましたね✨

【参考図書】
知る、わかる、みえる 美術検定4級問題[入門編 introduction]  美術検定実行委員会編  株式会社美術出版社
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術検定実行委員会編  株式会社美術出版社  2019
続 西洋・日本美術史の基本  美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社  2018
増補新装 カラー版 西洋美術史  高階秀爾監修 株式会社美術出版社  2021
この絵、誰の絵? 100の名作で西洋・日本美術入門  佐藤晃子著 株式会社美術出版社  2019
366日の西洋美術 (366日の教養シリーズ) 瀧澤秀保監修  株式会社三才ブックス  2019