美術検定対策 4級 西洋美術 Q.53・54(象徴主義)

Q.53
この作品の作者は
① クリムト
② ミュシャ
③ モロー
④ ビアズリー
出典:美術検定実行委員会・編『美術検定4級問題集-アートを楽しむ』 (株)美術出版社 2019  p.78
モロー 出現

《出現》
1875年頃 油彩・キャンヴァス
142×103㎝ ギュスターヴ・モロー美術館(パリ)

答え ③ モロー

ギュスターヴ・モロー(1826-1898)は、19世紀末フランスの画家。

「目に見えないものしか信じない」として、感情や精神を象徴的に描く「象徴主義」の先駆者です。

象徴主義印象派と並行して進展)

聖書や神話を題材に、抽象的な概念や、魅惑的で邪悪な女性像を描きました✨

自画像 1850年

当時、美しさで男を破滅へと導く悪女「ファム・ファタル(運命の女)」が、西洋の絵画や小説の題材として人気がありました♪

この作品は新約聖書で、父であるヘロデ王の誕生日に、踊りを披露した褒美として、洗礼者ヨハネのを望んだ王女サロメ…… この話をベースに描かれています。

この頃フランスでは、首を切り落とす「ギロチン」が普及しつつあったようで…… 生首が登場する絵を残しているのは、その影響ではないかと考えられています。

モローって、マティスルオーの先生でもありましたよ!

Q.54
この作品の作家と題名の組み合わせは?

① ムンク《叫び》
② ベックリーン《死の島》
③ デ・キリコ《街の神秘と憂鬱》
④ デルヴォー《とらわれの女》
出典:美術検定実行委員会・編『美術検定4級問題集-アートを楽しむ』 (株)美術出版社 2019  p.80
ムンク 叫び
1893年 油彩・テンペラ・パステル・厚紙
91.773.5㎝ オスロ国立美術館
答え ① ムンク《叫び》

エドヴァルド・ムンク(1863-1944)は、19世紀末のノルウェーの画家。

早くに身内を次々と失ったムンク。不幸な体験が影をおとし、孤独不安をテーマに作品を描き続けました。

暗い色調うねるようなタッチが特徴ですね。

ムンク

1894年撮影

耳をふさいでいるのは(叫んではいません)ムンク自身。

日没前に赤く染まった雲を見て「自然を貫く果てしない叫び」を恐れ、それを聞くまいと耳をふさいでいます。

この《叫び》「生命のフリーズ」という連作のひとつです。

この絵のエネルギ―って、すごいですよね! 恐怖の感情がストレートに伝わります。

大胆な色彩とデフォルメされた形態、人の激しい感情や内面を、ストレートに強調した芸術運動を「表現主義」といいますが、ムンクはその生みの親と言われています。

負の感情に着目した点が独特です。

他の答えの作品も確認を♪

ベックリーン《死の島》


ムンクと同時期に活躍したドイツの画家で、死の静寂を漂わせる作品を描いています。

ベックリーン 死の島

1900年

デ・キリコ《街の神秘と憂鬱》

ギリシア生まれのイタリア人画家。
シュルレアリスムの先駆者として、大きな影響を与えました。

デルヴォー《とらわれの女》

ごめんなさい。画像探せず。夜の宮殿を裸の女性が歩いている絵です。

似た作品がこちら👇

デ・キリコデルヴォーは、共に20世紀の画家で、日常とは違う奇妙な風景を描いています。

【参考図書】
知る、わかる、みえる 美術検定4級問題[入門編 introduction]  美術検定実行委員会編  株式会社美術出版社
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術検定実行委員会編  株式会社美術出版社  2019
続 西洋・日本美術史の基本  美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社  2018
増補新装 カラー版 西洋美術史  高階秀爾監修 株式会社美術出版社  2021
この絵、誰の絵? 100の名作で西洋・日本美術入門  佐藤晃子著 株式会社美術出版社  2019
366日の西洋美術 (366日の教養シリーズ) 瀧澤秀保監修  株式会社三才ブックス  2019