美術検定対策 4級 西洋美術 Q.51・52(ポスト印象主義・世紀末美術)

Q.51
Q50の①を描いたのは
① ゴーガン
② ゴッホ
③ セザンヌ
④ モネ
出典:美術検定実行委員会・編『美術検定4級問題集-アートを楽しむ』 (株)美術出版社 2019  p.78
ポール・セザンヌ サント=ヴィクトワール山

①《サント=ヴィクトワール山》
1887年頃 油彩・キャンヴァス 67×92㎝
コート―ルド・インスティテュード・ギャラリー(ロンドン)

答え ③ セザンヌ

ポール・セザンヌ(1839-1906)は、伝統的な遠近法や写実性から脱却した、ポスト印象の画家です。

対象物を幾何学的に分解し、さまざまな角度から見て、再構築して描く方法を確立します。

故郷にある山を描いたという、この作品もよく見ると…

山のふもとが、単純化された形の組み合わせです。

セザンヌ サント=ヴィクトワール山 部分

この方法は、ピカソらのキュビスムへと展開し、さらに抽象絵画へと発展していくことになります✨

つまりセザンヌ抜きにして、現代美術はありえないといわれ、それゆえ「現代美術の父」と呼ばれています!

ポスト印象派とは、印象派の終わりの方とか、その後を継ぐという意味ではなく、印象派の影響をうけつつも、それを超えようと、新しいスタイルを確立していった画家たちを指します!

セザンヌゴーギャンゴッホがその代表です。

Q.52
この作品は何のために作られましたか?
①本の表紙
②店のポスター
③展覧会用の展示作品
④雑誌の挿絵
出典:美術検定実行委員会・編『美術検定4級問題集-アートを楽しむ』 (株)美術出版社 2019  p.78
ロートレック《ムーラン・ルージュ》
1891年頃 リトグラフ
170x130㎝ トゥールーズ=ロートレック美術館他
答え ② 店のポスター

アンリ・ド・トゥルーズ=ロートレック(1864-1901)は、フランスの画家。

ロートレック

1894年撮影

この作品は「ムーラン・ルージュ」というモンマルトルのダンスホールの、宣伝ポスターとして制作したものです!

ロートレックが27歳の時の、はじめてのポスターであり、出世作となった作品です✨

彼もまた浮世絵版画の愛好家でした! 大胆でシンプルな構図に、という限られた配色や、はっきりとした輪郭線も、その影響によるものです。

当時、カラー印刷のポスターが普及し始めた頃でしたが、ロートレックの、その絵画性の強さが人気となりました。

ポスター芸術とを、初めて結びつけたのがロートレックです♪

「ムーラン」とは、風車のこと。
「ルージュ」は、ですね。

つまり「赤い風車」!

ムーラン・ルージュ 1900年

1900年

観客の楽しみは、毎晩10時に始まる「カンカン踊り」でした♪

1889年に開店して以来、現在も営業中のキャバレーです✨

2008年

先日のルノワールの《ムーラン・ド・ラ・ギャレット》は、「ギャレットの風車」という名のダンスホール。別の風車ですよ! ^^

【参考図書】
知る、わかる、みえる 美術検定4級問題[入門編 introduction]  美術検定実行委員会編  株式会社美術出版社
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術検定実行委員会編  株式会社美術出版社  2019
続 西洋・日本美術史の基本  美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社  2018
増補新装 カラー版 西洋美術史  高階秀爾監修 株式会社美術出版社  2021
この絵、誰の絵? 100の名作で西洋・日本美術入門  佐藤晃子著 株式会社美術出版社  2019
366日の西洋美術 (366日の教養シリーズ) 瀧澤秀保監修  株式会社三才ブックス  2019