美術検定対策 4級 西洋美術 Q.37・38(新古典主義・ロマン主義)

Q.37
この画家とタイトルの組み合わせで正しいものは?
アングル《グランド・オダリスク》
ティツィアーノ《ウルヴィーノのヴィーナス》
ゴヤ《裸のマハ》
マネ《オランピア》
出典:美術検定実行委員会・編『美術検定4級問題集-アートを楽しむ』 (株)美術出版社 2019  p.70
アングル グランド・オダリスク

1814年 油彩・キャンヴァス
91×162㎝ ルーブル美術館(パリ)

答え ① アングル《グランド・オダリスク》

Q.35でもチラリと見ましたね!

ジャン=オーギュスト・ドミニク・アングル(1780-1867)は、新古典派をリードした画家です。ひとつ前の問題に出てきた、ダヴィッドの弟子でもありました。

理想的な人体バランスで、美しい絵をを多く描きました✨

ドミニク・アングル 自画像

《自画像》24歳の頃
1804年 油彩・キャンバス
77×64㎝ コンデ美術館(フランス)

しかし、この絵の女性……
よく見ると変ですよね~
腕や背中が長すぎますね~

女性の曲線美を追求して、脊椎が3つくらい多く描かれています!

なのに美しい✨
エキゾチックですね。

当時はオリエンタリズムも流行していました♪

Q.38
フランス・ロマン派の代表作《メデュース号の筏》の作者は?
① ゴーティエ
② ジェリコー
③ ドラクロワ
④ シャセリオ―
出典:美術検定実行委員会・編『美術検定4級問題集-アートを楽しむ』 (株)美術出版社 2019  p.72

《メデュース号の筏》
1816年 油彩・キャンパス
491x716㎝ ルーブル美術館(パリ)

答え ② ジェリコー

ジャン=ルイ・テオドール・ジェリコー(1791-1824)は、ロマン主義の先駆者。

ジェリコー

テオドール・ジェリコー
オラース・ヴェルネ画
1822-23年頃
メトロポリタン美術館(ニューヨーク)

新古典主義に反発して、少し遅れて生まれたのがロマン主義です。

アカデミーでは新古典主義が正統とされ、ギリシャやローマの古代美術を理想としました。

一方、ロマン主義は個人の感情や感性など、自由で多様な美を重視。


ジェリコー
のこの作品は、1816年アフリカ沖でフランス軍艦メデュース号が座礁した、実際の出来事を題材としています。

艦長ら幹部は早々と逃げ出し救助されたようですが、150人の兵士や船員が取り残されました…

救出までの13日間、喧嘩や殺し合いが起こり、生き残ったのはわずか15人…

この絵は遠くに船の帆を発見した瞬間で、必死に手を振る様子です…

メデュース号の筏 詳細

ジェリコー生存者に取材し、死体安置所で本物の死体もデッサンしています。

フランス政府は、この海難事故をひた隠しにしていましたが、この絵がきっかけとなり、政府のスキャンダル事件へと発展したようです。

5×7mもある大きな絵です。実際はかなりの迫力でしょうね。

【参考図書】
知る、わかる、みえる 美術検定4級問題[入門編 introduction]  美術検定実行委員会編  株式会社美術出版社
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術検定実行委員会編  株式会社美術出版社  2019
続 西洋・日本美術史の基本  美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社  2018
増補新装 カラー版 西洋美術史  高階秀爾監修 株式会社美術出版社  2021
この絵、誰の絵? 100の名作で西洋・日本美術入門  佐藤晃子著 株式会社美術出版社  2019
芸術教養シリーズ6 盛期ルネサンスから十九世紀末まで 西洋の芸術史 造形篇II  水野千依編  株式会社幻冬舎  2013