
《エトワール》
1876年頃 パステル・紙
58.4×42㎝ オルセー美術館(パリ)
描いたのは、フランス印象派のエドガー・ドガ(1834-1917)。

自画像 1855年
この作品はパステル画です♪
「エトワール」とは、踊り子の中でも最高位に立つ者に与えられる称号!この踊り子はバレエ団の花形スター✨
都会人だったドガは、都市生活者の姿を、写真のように切り取って描きました。
そして印象派の特徴である外光よりも、ステージやカフェなど、室内の人工的な光の空間を好みました。
構図の取り方に特徴があり、上から見下ろす構図は、日本の浮世絵の影響によるもの!
舞台のそでに黒服の男がいますね…
パトロンなんですって。

1884-86年 油彩・キャンヴァス
207.5x308㎝ シカゴ美術館(アメリカ)
ジョルジュ・スーラ(1859-1891)の作品ですね。
19世紀のパリの人々の行楽地のひとつ、セーヌ川の中州に浮かぶグランド・ジャット島で、余暇を楽しむ人々を描いています♪

1888年 撮影
スーラは新印象主義の創始者的存在です!
印象主義の色彩理論を、科学的に発展させた絵画運動を新印象主義といいます。
この作品の画面は、小さなドット(点)の集合体。
スーラは「点描画」という新技術を生み出しました✨
色を徹底的に分析し、人間の脳の中で色が混ざるよう仕掛けを施しています!パレットの上で絵具を混ぜずに、チューブから出した色をそのまま点で並べていき、離れて見たときに、色が混ざり合って見えるようにしています!
すごいですよね~♪
この作品の制作に2年かけています。
【参考図書】
知る、わかる、みえる 美術検定4級問題[入門編 introduction] 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2019
続 西洋・日本美術史の基本 美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社 2018
増補新装 カラー版 西洋美術史 高階秀爾監修 株式会社美術出版社 2021
この絵、誰の絵? 100の名作で西洋・日本美術入門 佐藤晃子著 株式会社美術出版社 2019
366日の西洋美術 (366日の教養シリーズ) 瀧澤秀保監修 株式会社三才ブックス 2019