美術検定対策 4級 西洋美術 Q.27・28(バロック美術)

Q.27
この《聖テレサの法悦》を制作したイタリア・バロックを代表する彫刻家は?
① ボッロミーニ
② ベルニーニ
③ ジャンボローニャ
④ カラッチ
出典:美術検定実行委員会・編『美術検定4級問題集-アートを楽しむ』 (株)美術出版社 2019  p.66
ベルニーニ 聖テレサの法悦

《聖テレサの法悦》
1647-52年 大理石 
H350㎝
サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア聖堂(ローマ)

答え ② ベルニーニ

ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(1598-1680)は、ミケランジェロと並ぶ天才彫刻家。早くから才能を認められローマを中心に活躍しました。

ベルニーニ

《自画像》
1630-35年 ボルゲーゼ美術館(ローマ)

この作品は、16世紀スペインに実在した聖女テレサが神と出会い、その喜びに満たされる奇跡の場面です。

その瞬間的な動作や表情、衣類の材質感などを、大理石で表現しています。

ベルニーニ 聖テレサの法悦

ベルニーニは建築家としても優れ、この礼拝堂の内装のデザインから、すべてを手掛けています。

バチカンのサン・ピエトロ広場の造営にも携わっています!

サン・ピエトロ広場 バチカン

すごいですね~✨

「ベルニーニはローマのために生まれ、ローマはベルニーニのためにつくられた」と称賛されました。

Q.28
ルーベンスは当時のフランス皇太后の依頼で、この絵を含む大規模な連作を描きました。その皇太后とは?
① マリー・ド・ブルゴーニュ
② マリー・ド・フランス
③ マリー・ド・メディシス
④ マリナ・ド・ブルボン
出典:美術検定実行委員会・編『美術検定4級問題集-アートを楽しむ』 (株)美術出版社 2019  p.66
ルーベンス マリー・ド・メディシスのマルセイユ上陸

《マリー・ド・メディシスのマルセイユ上陸》
(連作《マリー・ド・メディシスの生涯》より)
1621-25年
油彩・キャンヴァス 
394x295㎝
ルーブル美術館(パリ)

答え ③ マリー・ド・メディシス

マリー・ド・メディシスは、イタリアの大富豪メディチ家の娘
フランス王アンリ4世の2番目の王妃で、ルイ13世の母。

描いたのは、ピーテル・パウル・ルーベンス(1577-1640)。

ルーベンス

《自画像》
1623年 ロイヤルコレクション(イギリス)

ルーベンスは、《マリー・ド・メディシスの生涯》として、21点の連作を描いています。この絵はそのうちの6番目。

マリーは自らの権威確立のために、ルーベンスに連作を依頼します。

ルーベンスは、政治的に功績のないマリーの生涯を、神話になぞらえてドラマティックに描くことで、王妃としての権威を表そうとしました。

しかしすべての作品が完成した頃には、マリーは失脚してしまいます……

素晴らしい歴史画・宗教画を多数描いたルーベンス。やっぱり『フランダースの犬』が浮かびます。🐶

ルーベンス キリスト降架

《キリスト降架》
1611-14年 油彩・板 
420.5x320㎝ 聖母大聖堂(アントウェルペン)

【参考図書】
知る、わかる、みえる 美術検定4級問題[入門編 introduction]  美術検定実行委員会編  株式会社美術出版社
改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術検定実行委員会編  株式会社美術出版社  2019
続 西洋・日本美術史の基本  美術検定実行委員会編 株式会社美術出版社  2018
増補新装 カラー版 西洋美術史  高階秀爾監修 株式会社美術出版社  2021
この絵、誰の絵? 100の名作で西洋・日本美術入門  佐藤晃子著 株式会社美術出版社  2019
芸術教養シリーズ6 盛期ルネサンスから十九世紀末まで 西洋の芸術史 造形篇II  水野千依編  株式会社幻冬舎  2013